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大坂なおみ ラケット破壊

【動画】大坂なおみがラケットを破壊!謝罪や理由にヘイトコメントが殺到

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試合で上手くいかないとラケットに当たってしまう癖がある大坂なおみ選手。
“ラケット破壊”に関しては、大坂なおみ選手に限らずプロテニス選手によく見られる光景ではありますが、あまり良くは思われない行為であることは間違いありませんよね。

大坂なおみ選手もその事は充分理解しており、ラケットを破壊した事に関して会見で謝罪コメントをしたこともあります。
しかし、その後の試合でもまた破壊してしまい、大坂なおみ選手に対して批判的なコメントが殺到。
その中には差別的なヘイトコメントのようなものまであり、ネットが炎上する事態になりました。

この記事では大坂なおみ選手のラケット破壊の一連の騒動について、詳しくお伝えしていきます。

【動画】大坂なおみがラケットを破壊!

大坂なおみ ラケット破壊

大坂なおみ選手のラケット破壊騒動の発端となったのは、2020年1月22日に開催された全豪オープンの女子シングルス2回戦での出来事。

当時世界ランキング42位の鄭賽賽(ジェン・サイサイ)選手と対戦した大坂なおみ選手は、この試合の第2セットの第3ゲームを落としてしまいました。

ここで大坂なおみ選手の感情が爆発。ラケットをコートにたたきつけ、蹴飛ばしました

その時の動画が以下になります。

ラケットを叩きつけるのもあまり見てて気持ちのいいものではありませんが、ボールまで叩きつけてラケットを蹴飛ばすというのはあまり見ない光景なので、衝撃やショックを受けたファンの方も多いのではないでしょうか。

試合は結局6-2、6-4とストレートで相手を下し、大坂なおみ選手が勝利し、3回戦進出を決めました。

大坂なおみがラケット破壊を謝罪

大坂なおみ

この試合後の会見で大坂なおみ選手は「(スポンサーの)ヨネックスさん、ごめんなさい。」と反省の色を見せました。

会見では「第2セットは間違いなく、とてもイライラした。予想していた以上に彼女(サイサイ)がやってきたことはやっかいだった。イライラした時は不思議なことにラケットが手から飛んでいってしまう。コントロールできない。ごめんなさい、ヨネックス」と語った。
引用:テニス365

しかし、視聴者やファンにとってはかなり不快な行為だったことから、この行為に対する批判は収まりませんでした。

確かに自分がラケットを作る職人さん側だとしたら、このように思ってしまうのも無理はありませんよね。

【動画】大坂なおみが再度ラケットを破壊!

大坂なおみ

前回のラケット破壊騒動から約1年後、2021年5月12日に開催されたイタリア国際女子シングルス2回戦で、ランキング31位のジェシカ・ペグラ選手に6-7、2-6でストレート負けを喫した大坂なおみ選手。

その試合中にまたラケットを数回、コートに叩きつけて破壊してしまいました。この時の動画が以下のもの。

前回反省のコメントをしたものの、また同じ事をしてしまった大坂なおみ選手。ついにスポンサーのYONEXもこの件に関してコメントを発表しました。

スポンサー・YONEXのコメント

テニス

スポンサーのYONEXは大坂なおみ選手のラケット破壊に関して、「今回のような行為は望まない、もしまたあった場合には注意するかもしれない」とコメントしました。

弊社のラケットは、自社工場で1本1本作り上げているものです。ですので、今回のような行為は決して望みません。大坂選手は世界ですでに活躍しているアスリートでありますので、影響力があります。ジュニア世代やキッズたちが今回のような行為を真似することを危惧しております。
このような行為がもしまたあった場合には、大坂選手のマネジメント会社を通じて、注意をさせていただくことがあり得るかもしれません。

引用:HUFFPOST

確かにYONEXのようなスポンサー企業にとっては、

  • 選手のイライラで壊される為にラケットを提供している訳ではない
  • 怒りに任せて壊されることによりスポンサー契約している選手の印象が悪くなる
  • ジュニア世代が真似をする

という理由から、今回のような破壊行為は「百害あって一利なし」と言えます。

特に、大坂なおみ選手に憧れている子供達が真似をする、というのはテニス業界全体として本当に悲しい事ですから、このような行為はしないようにして欲しいものですね。

ヘイトコメントまで殺到し、ネットが炎上する事態に

大坂なおみ

ラケット破壊騒動により、大坂なおみ選手に対する批判的なコメントが殺到しました。
また、その中には大坂なおみ選手のルーツや人種に対する誹謗中傷、ヘイトコメントまで見られ、ネットが炎上する事態となりました。

こういう心ないコメントが大坂なおみ選手を傷つけているのは事実だと思いますし、ラケット破壊と人種に関しては全く関係ありませんよね。
そういうコメントをする人は考えを改め、今すぐにやめて欲しいですね。

錦織圭選手やジョコビッチ選手等、他の有名選手もかなりの数のラケットを破壊していますが、大坂なおみ選手だけが集中砲火を浴びている気がするので、それも違和感がありますよね。

大坂なおみがラケットを破壊する理由

大坂なおみ

一度は反省のコメントまでしたことから、大坂なおみ選手もラケットに当たる行為を決して良い行為だとは思ってないはず。

では、何故悪いかっていてもラケットを破壊してしまうのでしょうか。

これについて元プロテニス選手が語ったのは以下のような理由。

  • シンプルにスッキリするから
  • 罰則というデメリットよりも、精神的にスッキリして試合の悪い流れを断ち切るというメリットの方が大きいと判断したから

プロ選手がラケットを壊すのは、極めてシンプルな理由だ。「スッキリするからです」と神和住氏は指摘する。

「ラケットを壊せば厳しく批判されることを、選手は分かっています。スポンサーだって今も昔も、ラケットを壊した選手に抗議します。審判が命じる罰金は安くとも、スポンサーは多額の罰金を契約書に明記するケースも珍しくありません。それでも選手がラケットを壊すのは、試合の悪い流れを断ち切りたいからです」

選手はラケットを壊す「デメリット」と「メリット」を天秤にかけ、メリットが多いと瞬時に判断すればラケットを壊し、「スッキリ」するのだ。

「ミスを引きずると、集中力が失われます。『何で、あんなミスをしてしまったんだろう』と頭の片隅でくよくよ考え続けると、たちまち対戦相手に付け込まれます。その時点で敗北が決定してしまうのです。だからこそ選手は、批判や罰金は承知の上でラケットを壊し、ミスの後悔を断ち切ろうとする。集中力を取り戻して試合に臨んだほうが得策だと判断するわけです」(同・神和住氏)

引用:デイリー新潮

テニスは他のスポーツに比べて、

  • 個人競技かつ、シングルの場合対戦相手と2人きりで誰のアドバイスも受けられないため、孤独
  • 相手との精神的な駆け引きが勝敗を決める
  • 接戦になると試合時間も3〜5時間と長い
  • 集中力が途切れがちでモチベーションの維持が困難
  • 卓球やバドミントンに比べて屋外のため空調も効いていない

といった理由があり、「メンタル」が特に重要とされています。

そのためメンタルをリセットさせるために、テニスプレーヤーでラケットを折ったことがない人はほとんどいないと言われています。

 

ただ、人格者として知られるラファエル・ナダル選手はラケットを壊したことがない事で有名ですし、他にもそういう選手がいるというのも事実としてあるわけなので、自制心をコントロールできるメンタルを持っている選手はラケットを壊さないのでしょう。

なので、今後もこういうことがあれば批判の声はあるでしょうね。

 

大坂なおみ選手ももう少し年齢やキャリアを重ねれば、いずれは強さだけでなくそういうマインドの部分もみんなのお手本となれるプレーヤーになるのではないかと期待しています。